接着剤を使わない
無垢の木に
包まれた暮らし

健康リスクを考え、100%木でつくりたいという想いから始まった家づくり。
木に包まれたぬくもり溢れる家になりました。
この家で成長したお子さんは、絵画で表彰されたり、相撲大会で優勝したり、大活躍です。
構造計算や通風設計の工夫により、安心と快適さも実現できました。

シックハウスの心配がいらない木100%の家をつくりたい

家を建てようと思ったきっかけについて教えてください

  • ご主人:
    子供が生まれてアパートが手狭になってきたので、新築について考えるようになったんです。

    家づくりについてどのように検討されたんですか

    ご主人:
    敷地を探していく過程で、建築条件のついた敷地に建てられているメーカーさんの現場を見学したんです。乱暴と言ったら言い過ぎかもしれませんが、機械的に造られているように感じて、馴染めないと思いました。一生で一度の新築だと思うので、自分たちらしい家にこだわりたかったんです。 それと、2×4のような工業的な住宅はシックハウスも気になったので、壊した時に自然に還る素材が良いと思いました。そんな経緯で、100%木でできた木の家を考えるようになったんです。

適正な価格と見積りの根拠が決め手でした

木の家を建てようと思われたのはどうしてだったんですか

  • ご主人:
    はじめは木の家といえばログハウスだろうと思い、ログハウスの展示場を見に行ったんですが、自由な間取りを造りにくいことがわかったんです。
    奥さま:
    その後に、偶然なんですが、飛騨高山に観光した時に見た木造の古民家の暖かさに感動して。ログハウスだけが木の家じゃないと気付いたんですよ。
    ご主人:
    それから、色々調べる中で、柱に無垢の板を落としこんで造る木の家づくりネットワークさんの工法を知って、問合せのメールを送ったんです。

    その後、事務所にお越し頂いたり、現場見学会にご参加頂きましたが、 印象はいかがでしたか

    ご主人:
    室内の見えるところに多くの木を使う考え方や、健康についての配慮を聞いて、自分たちの考えに合っていると思いました。あと、厚い見積書を見せて頂きながら説明を聞いて、コスト意識をしっかり持たれていると感じたことが印象に残っています。安ければ良いという考えだと、良い仕事をしてもらえませんし、誰かが損をする仕組みだと長続きしないと思います。コストが明瞭で、適正な価格だと思いました。

工事途中でも細かな変更ができたので とても助かりました

工事前や工事途中で印象に残っていることはありますか

  • 奥さま:
    上棟式はもちろん印象に残っているんですが、上棟の時の木づちの音がとても良かったです。心に響いてくるというか、心地よい音で感動しました。最近ではこんなに丁寧に木組みを造る家は珍しいみたいで、近所の方たちも「すごいですね」って皆さん大工さんの仕事を見に来られていましたよ。
    ご主人:
    大工さんはもちろん、造る人の顔が見えたことがとてもよかったです。各工程で現場を見に行った時に、職人さんを紹介してもらえたので、しっかり造ってもらっている安心感がありましたし、家ができて住んでからの愛着が違っていると思いますね。
    山中:
    確かにこの床はあの大工さんが仕上げてくれたというのがわかりますもんね。
    奥さま:
    現場で仕上げの色を確認して決めたのも楽しかったですね。それと、工事途中でも変更ができたのでとても助かりました。洗濯物干しポールの位置をどうするかとか、しっかりとお願いできていない細かい所が幾つかあることに気付いたんですが、現場で対応して頂けて嬉しかったです。工事に入ってしまうと変更ができなかたったり、料金が別に掛かると言われて後悔が残ったって話も聞いたりするじゃないですか。

くつろげる場所がほしいとお願いした畳は 子供も気に入っています

実際に木の家に住まわれてどうですか

  • ご主人:
    いいですね。室内に木が見えてるせいか、とても落着くんですよ。
    奥さま:
    子供の友達のお母さん達が遊びに来るんですが、皆さん家にいると、つい時間を忘れて長居してしまうって言いますね。とても居心地がいいみたいです。
    山中:
    なるほど、確かに無垢の木の板には一つとして同じ木目がないこともあって、アロマキャンドルの明かりを見て落着くのと同じ効果があると言われているんですよ。
    奥さま:
    明かりで言うと、この照明もとても気に入っています。建具職人さんに作っていただいたっていうのもありますし、すごく雰囲気がいいと思います。はじめは正直少し暗いかなと思ったんですが、慣れてくると丁度良くて、落着くんです。他が明るすぎるんだと気付きました。
    山中:
    明かりでも色々あって、家族が集まってくつろぐための明かりや、仕事や勉強をするための明かり。量や質は様々なんですよ。
    ご主人:
    それと、この大黒柱に子供の身長を記録しているんですよ。今日はせっかく来て頂いたこともあるんで、記録を付けておきます。こんな風に、この家に暮らしながら、子供の成長しています。
    山中:
    この大黒柱は、空間のアクセントにしつつ、優しい印象になるようにあえて丸太の円形を活かしているんです。生活される中で、ご家族の歴史が刻まれていることを実感できて、とても嬉しいです。
  • 奥さま:
    それとこれ、子供が学校で書いた絵なんですが、畳が気持ち良いって書いてあるんですよ。私たちも床でくつろげる場所がほしいと思って畳をお願いしたんですが、子供も気に入ってくれているみたいです。
    山中:
    絵も上手に描けていますね。
    奥さま:
    実はこの間描いた別の絵が表彰されて、今展示されているんですよ。
    山中:
    それはすごいですね。良い感性をされているんですね。
    奥さま:
    驚いたことがあって。子供が寝室の天井板を見て、サルがいるって言うんですよ。何のことかなと思ったら木の節がサルの顔に見えたみたいで。木目を見て色々想像することで、感性が養われているのかもしれませんね。
    山中:
    別のお施主さんで、お子さんの教育を考えて木の家が良い考えたという方もおられました。無垢の木は木目が一つとして同じものがないのと、触感もしっかりあるので感性が養われやすいみたいなんです。
    ご主人:
    梁にロープを掛けて綱登りをして遊んでいるんです。この前はわんぱく相撲で優勝したんですよ。 大黒柱は相撲の稽古にも使われています。
    山中:
    そうですか、私も全く想像もしないような使われ方をされているようで驚きました。お子さんの絵が表彰されたり、お相撲で優勝されたり、お住まい手の方がご活躍されているお話を伺えることは、私にとって何よりも嬉しい事ですよ。

プライバシーを確保しながら風を取り入れる格子戸おすすめです

その後、比較的大きな地震もありましたが大丈夫でしょうか

  • ご主人:
    全く問題ありませんでしたよ。しっかり構造計算をして頂いていたので、安心して暮らしています。
    奥さま:
    友人からは瓦屋根に太陽光発電が乗っているので、驚かれるんですよ、えっ大丈夫?って。しっかりと荷重を細かく計算する構造計算をやってもらったんだよと説明しています。
    ご主人:
    収納も造作収納として造って頂いたので、家具の転倒の心配もいりませんでしたね。
    山中:
    許容応力度構造計算についても良くご理解頂いているようで嬉しいです。

    室内の環境はいかがでしょうか

    奥さま:
    夏は窓を開けて格子戸にしているんですが、風が抜けて涼しいんですよ。格子戸と植栽があるので、道路側からのプライバシーも気にならないんです。とても便利なので友人にも薦めています。もちろん特別暑い日は冷房を使いますが、基本的には窓を開けて過ごしています。
    ご主人:
    それと、外付けのロールスクリーンを使うと日射が緩和されて暑さがしのげます。特に夜の室内温度が変わってきますね。

    冬はどのように過ごされていますか

    ご主人:
    冬はペレットストーブで家全体が温かくなります。ほとんどエアコンの暖房は使っていません。朝付けて暖まるまで少し時間が掛かりますが、輻射熱で暖まるせいか、とても快適ですね。化石燃料に頼った生活をしたくなかっこともあるので、満足しています。

調湿性能のある木の家の爽快感は 普通の家では味わえません

最後に今後家を建てられる方へのアドバイスをお願いします

  • 奥さま:
    木の家は木の香りがとても良いですよ。 来られる方たち皆いい香りって言ってもらえます。 最近は慣れてしまったせいか、 私はあまり感じることができなくなってきたんですが、 香りは木の家ならではの良さだと思います。
    ご主人:
    一般的な住宅では、内装にビニールクロスの壁紙が使われているじゃないですか。木の板は木自体が呼吸してくれて、湿度が調整されるせいか、とても爽快感があります。この快適さはマンションに住んでいる時には感じることができませんでしたよ。

    本日は色々なお話ありがとうございました

    お子さん:
    また来てね。
    山中:
    ありがとう。貴重なお話ありがとうございました。