緑の風景を眺める家

元看護士の奥様と息子さんでリハビリ施設を営みながら、健やかな木の家で暮らしたいとご依頼をいただいたのがきっかけでした。様々な業者を検討する中で、古家の庭に植えた思い出の樹木を保存しつつ、リハビリ施設の必要面積を確保する難しい設計と施工のできる業者が見つからず、私たちがご用命いただくことになりました。
緑豊かな緑道の魅力的な風景と、思い出の保存樹木を室内に取り込んだ、「自然を感じられる生活」が暮らしのテーマになりました。そこで南東側の緑道と南側の樹木に向けて、南側にあえて斜めに窓を設けることで、緑道の風景と樹木の両方を室内に取り込む設計にしています。また、2階のLDK、畳コーナーをワンルームとすることで、どこに居ても豊かな自然を感じることのできる広がりのある住まいになりました。3階の個室では対照的に高層ビル群の風景を取込んでいます。
この木の家と風景がお施主さんの癒しとなり、施設利用者の活力となることを願っています。