21)土台敷きー上棟一日
地元の材木店の協力の下、上棟構造材の第一便の材料の中から土台を現場に搬入しました。
土台は東北産の栗です。現場に栗の香りがぷーんと漂います。
国産の栗はだんだん少なくなってきました。
長さも3M、2M物がほとんどですので、加工や土台敷きに少し手間がかかります。
図面の番付を見ながら取り付ける場所に材料を配ります。
すべての材料が過不足なく揃ったところで、基礎のアンカーボルトの穴を開けるための位置をマーキングする墨出しを行い、錐(きり)で穴を開けます。
栗は木の中でも重いほうに入り、また硬いです。
土台にはベストですがなかなか加工、運搬が大変です。
12センチ角の土台ですからなおさらです。
土台の上面に床下地がピタッと塞ぐ様になるため、アンカーボルトのナット、座金の部分を機械で座彫りするのですが、機械がキーキーと音を立てるくらいです。
基礎と土台の間は栗パッキンが敷かれます。
墨付けと加工に時間がかかりますが、取り付け始めれば寸分の間違いのない加工のため、意外と早くできます。
カケヤで上から叩くことできっちりと決まるのも精度の高さを示しています。
最近はほとんどがプレカットになってしまいましたので、材木屋さんの人も久しぶりだねと話が弾みました。