5)基本設計の打ち合わせ
基本計画によって方向性の確認ができました。
次のステップは基本設計です。
基本設計ではより具体的な設計内容の検討に入ります。
基本計画では間取りプランニングが中心でしたが、基本設計では外部の仕上げや室内の仕上げの内容=仕様をご提案します。
外部の仕上げ表や計画の概要をまとめた仕上げ・概要書を作成します。
細かい内容ですが、段階的に確認打ち合わせを行うことで煩わしさが感じられないようになります。
以降は変更のある箇所について確認していくことで更新されていきます。
これは内部仕上げ表です。
床、壁、天井などの室内の仕上げを各部屋毎に表したもので、部屋ごとの仕上げとともに家全体の仕上げの移り変わりを確認できます。
調布の家では屋根にいぶし銀黒瓦を使うことが決まりました。
耐久性が高く、落ち着いたイメージのモダン和風なイメージを期待しています。
また、平面図も詳細部分の検討を踏まえたより具体性のある内容になります。
新・あぜくらの家のコンセプトに基づいて、長期優良住宅仕様とするために新たな工夫を随所に盛り込んでいますので、必ずしも確定していませんがリアリティが高くなってきました。
立面図では全体のデザインイメージを確定していきますが、やはり窓の大きさ、位置などを確認していきます。
さらに、内部空間の高さなどを検討する断面図も重要な図面です。
調布の家では第一種高度斜線の高さ制限をクリヤするために、北西側の屋根が葺き下がりという工法で、標準的な二階の屋根の高さから下がった位置に降りてくるようにつくられます。
エアコンの取り付け可能性や天井高さ、梁、柱の位置など構造から設備にいたるまで、相互に問題がないかを検討して図面で確認します。
こうした基本設計の打ち合わせを何回かにわたって行う中で、事業費概算を提示しながらご予算との調整を図りつつよりリアリティを高めていきます。
そして、次回は模型により基本設計の最終的段階に向かいます。
基本設計の中身の濃さをご理解ください