7)押入型クローゼット
「木造軸組在来工法」と書くと漢字ばっかりでなんだかわかんないよーと言われそうですが、日本の木の家の作り方の基本です。
木の柱と梁(はり)という木の家の骨組みが基本の作り方です。
その柱の建てられる間隔の基本が3尺=909ミりになっています。
ですから日本の木の家の収納といえば押入ですね。
昔は子供がいたずらをして怒られると押入に入れられて、外からつっかえ棒をかけられて、謝るまで出して貰えなかったなんてことがありました。
また、子供の鬼ごっこの時には必ず誰かが隠れます。
30年ぐらい前の4畳半一間のアパートなんかは、押入を部屋の広さに取り込んで生活するなんてこともありました。
もともと布団収納ですので、大きめでした。
木の家の場合には、そんな押入の寸法で収納を造ることが結構あります。
しかし、洋服収納にしては奥行きが大きめです。
そこで、手前に洋服収納のためのハンガーパイプを取り付け、後ろ側を少しあけて、そこに小物棚を造ると以外と便利です。
押入型クローゼットです。
また、押入は腰の高さに布団を置く棚がありますが、それを造らないで、そこに量販店で売っている樹脂製の引き出し型の押入ボックスを積み上げると、肌着やTシャツなどを畳んで収納すると、収納量が多くなります。
これはベッドを置く寝室ですが、構造の関係で中央に見える柱が必要でした。
幅1間(約1、8M)の押入が二つ横に並んでいるように見えます。
上には天袋があります。
その引き違い襖(ふすま)開けると、中の壁も杉の無垢の板です。
上にはステンレスのハンガーパイプがあり、その奥に奥行きの小さい棚が三段ついています。
ここに小物を置きますが、その手間に衣類を掛けると見えなくなります。
衣類をスライドさせて出し入れしますが、結構小物も有りますので使えます。
下は先ほどの引き出しボックスを置くまで入れると、収納の中をすべて使い切れます。
しかも、安く。
コートなどの丈の長いものの下は引き出しボックスを高く積みません。
昔の押入をクローゼットにリフォームする場合なども柱を取らなくて良いので使えます。
押入型収納も工夫次第で便利です