34)壁も100ミリのウッドファイバー
床と屋根断熱の次は壁断熱です。
床はウッドファイバー(木の繊維)の100ミリ、屋根は138ミリですが、壁も100ミリです。
壁の断熱材は床梁から屋根の三角形の部分まで、隙間無く充填します。
斜めの部分などがありますので、注意して大きさを測り、カットします。
四方方向に5ミリ大きめにカットして、きつめに押し込むように充填しますので、施工後は断熱材がパンパンの状態になります。
繊維系の断熱材は、ともするとシワがよったり、薄いところと、厚い所ができたりしますが、ウッドファイバーはムラ無く均一な組成のため、安定した断熱性を期待できます。
また、木材を原料にしているため吸放湿性能が高く、断熱材の中で結露が発生するリスクがとても低いのがメリットです。
ちなみに、壁を通過してくる気化した水を含む空気=水蒸気は断熱材の外側の杉板と、その外側にある通気防水シートの通気層を伝わり、外壁の外側から屋根に移動し、屋根の一番上の換気部品から排出されます。
通気層が途中で切れないように、細部の加工、施工に注意が必要です。
木の家づくりネットワーク/フィールドネット一級建築士事務所の研究による「家型断熱工法」と「床下全周換気」、そして「壁屋根連続通気工法」により、耐久性と断熱性を高めた木の家です。
なるべくエアコンなしで暮らせる木の家を