45)現場での色決め
外壁のモルタル左官工事が進んでいくと、その上からの左官仕上げの色を決めることになります。
仕上げの材料は駒形石灰工業の石灰モルタルです。
漆喰の原料となる石灰(運動会の白線の白い粉)をモルタルと調合して、顔料を入れることで色を付けた左官仕上げ材です。
もちろん、顔料を入れないで白の色にも出来ます。
色を付ける場合は、工場で調合が可能なので、微妙なニュアンスが可能ですが、あまり濃い色は白化したときに目立つのでできません。
極端な濃い色を求めなければ調整は可能です。
現場に10枚ほどのサンプルを持って行き、外のバルコニーに並べて最終的に決定しましたが、最初は室内で何枚かに絞り込みます。
さらに、内装に使う和紙のサンプルの中から色を決めました。
和紙は機械で漉いたロール状のロール和紙ですが、和紙の感触をうまく引き継いでいます。
色の微妙な違いと漉き柄を入れていたりと、様々な表情がありますので選ぶのにも迷いが出ます。
結果として、一階のひろまから二階のホールまでの連続空間は同じものとして、二階の個室と主寝室は変える事にしました。
それでも、個室の和紙を決めるときには少し迷いがありましたので。実際に壁において判断していただきました。
外は雨模様で、肌寒い陽気でしたが、中は暖かく、音も静かで、落ち着いて検討が出来ました。
ブラインドや外構は次回の検討になります。
一つ一つ確認しながら仕上げ工事にリレーされていきます。
色決めは現場で行います