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19)15年目の外壁塗装

15年前にお引渡しをした木の家のまとまったリフォームです。

当時はまだ小さかったお子様達も成人し、家族の個的な生活を機能的に向上することを基本に、内外共にリフレッシュするためのリフォームです。

大きな開発団地の一角の敷地ですが、敷地の南側の開発が進まないため空き地になっており、その方向からの風雨や太陽光が強く当たります。

そんな環境から、劣化の進んだ外部木部を重点的に、外壁と屋根の塗装が大きなポイントです。


新築時の外壁はモルタルに藁と色粉を混ぜて左官仕上げで塗ったものです。
その風合いをどのように残すかがポイントですが、アクリル系の艶消しでも耐久性能が発揮できる塗料としました。

タフマットUという関西ペイントの塗料で、一般的な塗料が艶があるものが多く、艶を出さないようにすると、耐久性が落ちてしまうものがほとんどで、メーカーも勧めません。

この塗料は艶消し専用に開発され、左官の鏝跡が残る表情豊かなイメージを活かしつつ、耐久性を確保します。

色は施主さんと塗料メーカーの作成したA4サイズのカラーサンプルを基に、現場で太陽光のあたり具合を見ながら決めました。

黄緑色の系統ですが、侘び錆び風の奥ゆかしさがあり、周辺はもちろん、他にない良い色になったことを、お施主さんともども喜びました。

塗装屋さんは、凹凸が大きいので、塗るのに時間がかかったようですが頑張って綺麗に仕上げてくれました。

塗装工事の営業屋さんが訪問しながら仕事にする工事が多いですが,予算に合わせて塗装するだけではなく、木の家の全体の趣を大切にするカラーリングをご提案することが大切です。

新しい命を吹き込まれたような、リフレッシュ・リフォームです。