13)ゾーンプランニング=基本計画から基本設計へ
和みの木の家の設計もようやく原型が見えて来ました。
土地購入ためのボリュームプランニング
↓
暮らし方をイメージするゾーンプランニング
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《具体的な壁や窓、形が見える基本設計》
まで進みました。
基本設計では大まかなスペースのゾーンを
現実的な壁で仕切ったり、オープンにつないだり
窓を確定したりして、建築としての形を固めていきます。
実はここまでくるのに、ゾーンプランニングだけでも
5~6案ぐらいの検討を行っています。
土地が狭小であったり、諸条件に限界があったりして
自由な検討が出来ない場合は、要望などを取捨選択し
間取り、空間、形などがある程度固まった案を
提案することがあります。
和みの木の家では、ある程度の自由性があるため
細かい検討をクライアントさんと一緒に考えることが
たくさんありました。
よく、条件が厳しいほど建築家が意欲的になると
いわれることがあります。
それは、クライアントも限界を承知していて
建築家はその条件をクリヤすることと引き換えに
デザイン性を強く押し出すことが出来ると
意気込んでいる場合が多いです。
場合によっては、クライアントさんの気がつかない処で
好きに、了解なしにデザインしてしまう傾向もあります。
私はクライアントさんの要望を適格に実現しつつ
お互いに共有しできた空間的な、デザイン的な美しさを
実現することに努めています。
その設計手法を「ワークショッププランニング」と
呼んでいます。
共に設計するような、出来上がった時に
クライアントさんが自分で設計したような気持ちになり
だからこそ、愛着がひしひしと感じれられ
大切に使っていけるものになると思います。
基本設計が終わって、実施設計に移っていくと
細かい、実務的な内容になりますので
基本設計が木の家のフレームを作る大事な設計です。