1)23年目の木の家のメンテナンス
引き渡し後23年が過ぎた平塚の木の家のメンテナンスの下見です。
平屋の切妻屋根に越屋根という換気用の小さな屋根を付けた家です。
県道から少し入った、農村風景が残るのどかな環境で
屋敷の中や周辺の木々が以前に比べて大きく見えます。
玉石を基壇にして、大谷石で塀を作っていましたが、表面の風化が時間を感じさせます。
越屋根の換気屋根がついた平屋のシンプルな切妻屋根
和風のイメージを前提に、シンプルな飽きの来ないデザインにしましたが
まさに、現代の民家風な佇まいになっています。
新築直後に移設した狸さんがお出迎え。
庭の木々も手入れされ、蒸し暑さを和らげてくれています。
家の中央に設けた越屋根の換気装置は、期待通り機能しているとのことで何よりです。
屋根は、以前に吹き替えが終わり、窓には木の簾掛けを追加して、日除けとしています。
よく見ると、子狸が増えていました。
ただし、外部木部が少し焼けてきました。確認して塗装するかが検討です。
家全体の換気塔となる越屋根窓
上部にあるオーニングサッシをチェーンで開閉しますが
一か所のみ開閉に不具合がありますので、今回交換します。
無垢の杉の柱、梁と漆喰が今でも健在で、ゆっくりと焼けた木の肌に風格が出ています。
門も下側が雨で苔がついています。
これらは洗い落として、高耐久性の木材保護塗料によって、水を弾く様にメンテします。
その他、室内の部屋の間仕切り変更、設備の更新、丁番などの細かいメンテを行い
これからも、快適な木の家暮らしを続けられるように細部の点検です。