43)モルタル下塗りです
メタルラスを貼った後は引き続き左官工事です。
外壁はモルタルを一回目の下塗りと二回目の中塗りの合計二回塗ります。
以前は砂とセメントを2対1の割合で混合して塗っていましたが、材料コストや施工手間がどうしても掛かるため、工場で既にセメントと混和材を混ぜた「既成調合モルタル」に水を混ぜて、ミキサーで練って塗ることがほとんどになりました。
砂セメントで塗る場合は、十分に乾かさないとクラックの元になりますし、工期が掛かり、なかなか実現できません。
既成調合モルタルといえども、やはりセメントですので重いです。
電動滑車で持ち上げて、バケツから移しながら塗っていきます。
下塗りはメタルラスにしっかりと食い込むように、押さえつけて塗っていくことがポイントです。
最終的には下塗りや中塗りは見えませんが、そこをしっかりと塗るのが大切です。
「左官(さかん)」と呼ばれるのは、一説には向かって左から右に塗っていくのでそのように呼ばれるともいわれています。
大な壁では、何人もの左官屋さんが上から下に並んで、一斉に右に向かって塗っていく様は豪快です。
大きな城を造るときには壮観な眺めだったと想像します。
手造りの木の家です