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41)造作工事の始まりです

一階では造作工事が始まりました。

造作工事は造作材(ぞうさくざい)と呼ばれる出入り口に引き戸を付けるための鴨居(かもい)という水平の枠材や開き戸をつける枠材腰壁などの木の板を貼ったりする工事です。

最近のモダンな箱型の家ではそのような木材はなるべく使わないように設計されますが、真壁の木が見える家では造作工事は細部を決める大切な工事です。

無垢の杉の板を現場に持ち込んだ自動鉋(機械の鉋)で加工します。

既に加工場で荒加工をしてありますが、現場の寸法に合わせて更に細かく加工します。

木の木目や癖を見ながら、使う場所の機能とあわせて組み合わせを考えます。

板は丸い木のときの表側の木表(きおもて)と裏側の木裏(きうら)で、変形の違いが出ます。

板反りとかカップ反りと言われるように、表側がへこんで、裏側が出っ張るように反ります。

その他、木の癖、木目を見ながら、美しくなるように使い方、加工を検討して取り付けていきます。

既製品をただマニュアルに沿って取り付けていくプラモデルの家と違って、無垢の木の家は大工棟梁の腕と経験が物をいいます。

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