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32)木から生まれた断熱材の取り付け=床

木組みに徐々にお化粧をするように一回り小さな木材部品を取り付けると、家の形がしっかり見えてきました。

水道、電気などの設備工事も段階的に組み込まれ、家の中では断熱工事が進められます。

断熱材は北海道のエゾ松やトド松などの山から出てくる間伐材や林業残材などの自然の木材を細かな繊維状のマットにして作った「ウッドファイバー・木の繊維」を使います。

すべて木材の自然素材ですので、石油製品や新聞紙などの人工的素材を使っていませんので、再生可能型断熱材です。

製造時に使用されるエネルギーも少なくて済み、断熱性も高く、湿気・水蒸気を素材自身の中に吸収することができるため、吸放湿性能も高い優れモノです。


厚さ100ミリのマット状になっていますので、大工さんが丸鋸(まるのこぎり)でカットします。

必要な大きさは、入れ込む部分より5ミリほど大きめにして、墨出しをしてからカットしますので綺麗に充填出来ます。

ただし、細かい裁断の屑が出ますので、マスクやメガネなどをしないと大工さんも大変です。


床の下地木材=根太(ねだ)間に丁寧に埋め込んでいきます。

その時には床下の清掃をして、床下を綺麗にしておきます。


隙間なく、綺麗に充填されていますね。

5ミリほど大きめにカットしていますので、きつく入っています。


その後から同じく北海道産のカラマツ構造用合板を150ミリ間隔の釘留めで固定していきます。

構造・断熱パネルを現場で造っている様な工事です。

断熱材も木製です