25)窓周りの防水は要注意
雪から雨の季節になりました。
雨の多い日本では雨対策が肝心です。
昔は平屋がほとんどですから、屋根庇があれば大きな問題はありませんでしたが、二階、三階建てともなると庇だけでは防ぎきれません。
土壁の家でしたら土が吸い込んで、じきに乾けばよかったですが、壁の中に断熱材などの様々な建材が雨に濡れると心配です。
一番のポイントは窓周りの防水です。
サッシをつける前に、窓の開口部の下辺に防水シートを回します。
写真でフィルム上のシートが見える部分です。
内側からサッシを取り付けた後の写真です。
内側に折り曲げられて、万が一水が入っても、内側の下地をなるべく傷めない様に防水します。
外側から見たときは、このようにサッシの下にシートが差しけまれるようになり、水がサッシの下に廻りこまないようになります。
脇は上から防水シートがかぶさりますので、安心です。
そして、周りを防水テープでぐるっと一回り貼り付けて、下地の杉板との間で防水します。
これで一次防水完了です。
防水通気シート=APMシートを上から貼った後、サッシ周りに更に上から防水テープを張ります。
二次防水完了です。
この段階で雨が当たっても水は入りません。
上に庇があるからと言って油断禁物。
庇の回りもバッチリテーピングします。
ここで、ポイントは木材が外壁に見えてくるときは、木材の収縮による隙間からの水が廻るのを防ぐために、外壁と木材の部分の境をコーキングします。
コーキングはシリコンなどが木材の収縮に追随して、水密を保つためです。
防水も下地や仕上げによって、防水工法を変えて施工します。
自然法則を知って防水