完成見学会@木に包まれた家-4
一階の丸太柱の奥側に二階に上がる階段があります。
二階と一階の空調効率を上げるため二枚の連動引き戸を付けましたが、全館暖房になるため、むしろお子さんが二階に上がらないための扉として機能しています、
階段を見上げると踊り場の窓とその上の屋根裏が見えることになります。
天井を貼らずに屋根の杉板は30ミリのあぜくら板で、そのまま見えます。
階段の板は金山杉です。
赤と白のコントラストが綺麗ですが、段々と焼けながらあめ色に変わります。
杉の階段は柔らかいので、傷が付きやすいですが、膝に優しく、素足の生活の日本人にはその柔らかさが快適です。
多少の傷も家族の思い出と生活の証と割り切れればお薦めです。
階段を上がりきった正面は家の一番高い棟木の見えるフリースペースです。
利用目的を限定せずに、家族で、季節ごとに、子ども桟の成長に合わせて様々な使い方を楽しむ場所です。
正面の一番上の窓はフィックス窓で、その下はガラスルーバー窓で、家全体の換気の役割と採光を担います。
入り口の床には木製レールが取り付けられて、将来の個室化にも対応しています。
フリースペースから右側の主寝室を見ます。
道路側の開放感と光が木製サッシの窓から奥まで届きます。
床は東北産の桜フローリングです。
フリースペースの入り口、階段側を振り返ります。
うえの一番高いところが二畳の広さのロフトになっています。
はしごで登り下りします。
主寝室からフリースペースを見返します。
三枚の和紙張りの引き戸で、フリースペースとの間を仕切ることもできます。
梁の上のランマも同様に自在に仕切れますが、季節によっては通気の調整で開閉するとよいでしょう。
主寝室の南側の窓です。
左上の持ち出し梁が屋根を支える母屋を突き出した腕のように支えています。
新・あぜくらの家の特徴がよく表れた個室です。
屋根の金山杉のあぜくら板と壁の天竜杉のあぜくら板が適材適所で調和しています。
床の桜も落ち着いた表情を見せます。
照明はほとんどLED電球で、光量にメリハリを付けています。
個室入り口側の造り付け収納です。
高さを活かして、天袋を付けています。
壁はあぜくら板以外は和紙貼りです。
個室、フリースペース、主寝室共に扉を付けず、暖簾で柔らかく仕切ったり、後から必要に応じて取り付けられるようにしています。
子どもさんが小さい今は二階はワンルームの山小屋感覚です。
丸太の大黒通し柱が二階の主寝室とフリースペースの間に見えます。
右手が主寝室のウォークインクローゼットになります。
ぐるっと回遊したので一階に戻ります。