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84)現代の土間のある玄関

玄関土間を造りました。

土間といえば懐かしい土の土間タタキです。

タタキは三和土(たたき)と書きます。

三つが一つになった土という意味でしょうか。

花崗岩や安山岩などの石が風化してできた土に、海水から取った苦汁(にがり)と消石灰(しょうせっかい)を混ぜて地盤の上に敷き、上から叩く様に施工した土の土間です。

その後、コンクリートやタイルなどで造ることが多くなりましたが、土間の部分をそのまま「タタキ」と読んでいます。

最近では造園屋さんが、庭の遊歩道などに施工する例がたまにありますが、少なくなりました。

しかし、自然素材の土の風合いは捨てがたいです。

そこで、最近開発された現代版たたきを施主さんに提案し、ご了解いただきました。

名前は「雑草アタック」。面白い名前ですね。

公園や遊歩道などで、雑草を生えない様にしつつ、自然の風合いと雨水浸透性を兼ね備えた優れものです。

材料は
顔料を加えない天然のまさ土、山砂、粘土
割れ止めのナチュラルファイバーとしての竹の繊維
海水から取った苦汁成分(塩化マグネシウム)
です。

すべてが天然素材です。

施工も比較的簡単ですが、本来の公園などの規模大きい外構エクステリアの施工要領のみしか表示されていないため、今回は左官屋さんと試行錯誤しながら工事しました。

うまくいきました

水を入れて、ハンドミキサーで練ります。

モルタルより水分が少ないです。

もともとのマサ土の色が明るいため、少し灰墨を加えて色を落とします。

 

土間に敷き均して、鏝で押さえます。

 


木の木っ端を置いて、叩くようにして固めます。

 

さらに鏝で押さえて、平らにしていきます。

 


刷毛で水を打って、金鏝で綺麗に押さえます。

 

出来上がりです。

乾くともう少し明るくなります。

 

外部の犬走り(犬走り)も施工しました。

雑草対策と雨のぬかり対策です。

完成は完成見学会でご覧ください

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