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11)鉄筋の自主検査と瑕疵保険検査

基礎鉄筋の工事が進む中で、鉄筋の検査を行います。

構造配筋詳細図に基づいて工事を行いますので、事前打ちわせを行えば基礎の鉄筋レベルではさほど難易度が高い工事ではありません。

確認のため、鉄筋工事中に設計事務所としての検査を行います。


基礎の長辺方向の底盤です。

ダブル配筋の間隔が20センチピッチ(間隔)で組まれています。

上の鉄筋を支えているプラスチックの馬のようなものがスペーサーです。


基礎の短辺方向の底盤のダブル配筋は30センチピッチで組まれています。

中央の上下に半分ほど見える四角いコンクリートの石のようなものが、下の鉄筋とその下の捨てコンの間隔が6センチ確保するためのスペーサーです。

この距離を「コンクリートのかぶり厚さ」といい、基礎の下面の部分の距離は60ミリ必要です。

コンクリートの中性化の進行によって、鉄筋の腐食の進行を遅くする目的です。


これは、基礎の立ち上がりの人通口の下の補強鉄筋です。

床下の点検のために、基礎の立ち上がりを人が通れるように約50センチほど無い部分がありますが、その補強のために鉄筋を倍の本数入れます。

細かく入っていますね。


底盤の鉄筋の高さが適切か確認しています。

北浦和の家では、底盤の厚さが標準の15センチから25センチに強化しています。

鉄筋の下と上の間隔が問題なく、適正なダブル配筋であることがわかります。


コーナーの部分です。

スターラップという立ち上がり部分の鉄筋がL型に曲げられています。

鉄筋と鉄筋が重なる部分を「継ぎ手」といいますが、鉄筋の直径の40倍の長さが必要です。

13ミリですと52センチ必要ですが、そうした様々な部分の長さや寸法をチェックしていきます。


立ち上がりの鉄筋が外側の型枠から6センチ確保されています。

丸いリングのようなものは、その間隔を確保するためのスペーサーです。

スペーサーにもいろいろありますね。


鉄筋の自主検査が終わり、問題ないことがわかりましたので、外周部分の内側の型枠と内部間仕切り基礎の立ち上がり型枠を組みます。

そして、瑕疵保険の配筋検査です。

検査員が図面を片手にメジャーを当てて計測しています。


詳細部も図面を確認しながらの検査です。


現場の写真撮影を行って検査完了です。

もちろん問題なく合格です。

内部間仕切り基礎の型枠の高さをレーザーレベルを見ながら、所定の高さに水平に調整していきます。

外周部の型枠が倒れないように補強して、上から丸パイプで型枠同士を固定して型枠工事が完成です。

綺麗に組みあがりました