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65)左官屋さんの登場です

がっちりとラス網が貼られた後、いよいよ左官屋さんの登場です。

左官材をミキサーで攪拌して、水を混ぜて塗り上げていきます。

ラス網に食い込むようにモルタルを壁に押し付けるように塗っていきます。

二回塗りです。

一回では塗り厚が厚過ぎて、収縮が強くなり、割れやすくなるために、二回に分けて塗っていきます。

最後に、ネットを張り込んで、モルタルに塗りこんでいきます。

下塗り、中塗りをモルタルで塗りますが、セメントと言ったほうが分かりやすいでしょうか。

二回目を中塗りといいます。

その中塗りに樹脂製のナットを埋め込むように入れます。

割れ難くする為です。

 

日本の建築は重ねることに尽きます。

表具師は和紙を重ねて襖や壁を作ります。

左官屋は土や左官材を重ねて塗ることで、壁や床を造ります。

大工は木を重ねることで、屋根、床、壁の下地や仕上げを作ります。

屋根屋も同様です。

みんな重ねます。

重ねて、つながります。

組み上げます。


左官工事が終わると、急にがっちりと感じますね。

技をつないで、リレーします。

駅伝の木の家です