63)家が網で囲まれました
家の外壁が金網で囲まれました。
外壁の木材や雨から守る板金が取り付けられると、いよいよ左官工事です。
その前に金網を張ります。
ラス網といいますが、下地の板をラス板と呼びますので、その上から貼るのでラス網と呼ばれます。
オイルショック直後の(もう昔のことかもしれませんが)粗製乱造のときは、劣悪なモルタル左官壁が広がり、信頼を失ってから、工期短縮と洋風思考からサイディングが増えました。
左官壁も珍しくなったかもしれませんが、品質を確保するのもラス網工事からです。
庇やサッシ窓の形に合わせてラス網を金鋏で切りながら貼っていきます。
網はリブラスという、網の線の厚みが0.6ミリある太目のもので、網の山の高さも6ミリほどになるしっかりしたラス網を使います。
網を止めるホッチキスの親分のようなステープルはステンレス製です。
10センチごとにしっかりと打ち込みます。
綺麗に張り込まれました。
敷地が広くないので、足場もぎりぎりで、姿勢も厳しいですが丁寧に止めていきます。
モルタルを塗ってしまうと隠れてしまうところですが、そこが肝心です。
鉄筋コンクリートで言えば、ラス網は鉄筋で、モルタルがコンクリートになります。
それぞれがキチンと施工されて意味があります。
構造、防火、遮音、防水、美観などさまざまな性能を発揮します。
この後モルタル塗りです