35)無垢の杉板の外壁
屋根工事が終わると、外壁から雨が入らないように外壁の工事になります。
骨太スジカイが斜めの柱のように太いことが分かります。
バッテン印の骨太スジカイは柱のボルトでしっかり固定されます。
乾燥された柱やスジカイが長い間に更に乾燥が進んでも=木痩せ(きやせ)してもボルトが閉め込まれる特殊なナット=タイトニックで留められます。
骨太スジカイの間に、柱を四つに割ったような大きさの間柱(まばしら)という下地木材を取りつけます。
しっかりと固定されます。
その後に、外側から外壁下地板を張ります。
厚さ12ミリの杉の板です。
ラス板と言います。
この上の左官仕上げ用の金網ラスの下地になるので、その様に呼びます。
普通の家の場合はこのラス板を隙間をあけて張るのですが、隙間分の材料を少なくしても意味がありませんので、私はぴったりと張るように大工さんと打ち合わせをしています。
きれいに張り上がりました。
屋根の瓦の下地も無垢の杉板ですから、屋根と同じですね。
この上から通気防水シートを張るのですが、このままの方が良いくらいにきれいですが、そうもいきません。
骨太スジカイで耐力壁(たいりょくかべ)=耐震・耐風のための壁を造っていますので、合板は必要ありません。
すべて国産材です