1)ステンレスキッチン
木の家のキッチンには様々なタイプがあります。
主に使う奥様や場合によってはご主人もよく使う場合など、使い方や素材の好みなどによって多岐にわたります。
ただし、キッチンが中心的デザインになったり、キッチンを引き立たせるための木の家のデザインというのは少ないかもしれません。
木の家の全体のイメージを壊さないように、自己主張が強いキッチンは少ないと思います。
そうは言いましても、そこには家族の思いが現れます。
その中でもステンレスキッチンはまさに調理の道具としてのキッチンを追求した結果です。
キッチン自体が調理道具になっていて、ステンレスの素材一種類で出来ていますので、掃除や扱いが楽になるメリットが好まれますし、あまり気取らない、ざっくりとしたデザインになります。
これは真鶴の家の二階のキッチンです。
二階のひろまやキッチンから海を望むことが出来るオーシャンビューのキッチンです。
奥様はざっくりとして、機能的で、シンプルな、飾らない、すぐ出し入れ出来るキッチンを要望されました。
そこで、業務用キッチンをメインにして、まわりの収納を造り付けました。
キッチンも扉をつけずに、調理道具をすぐ出し入れ出来るオープンラックです。
シンクを大きめにして、下の棚もざっくりと一枚の棚で大きめに、融通無碍に使えるようにしてあります。
吊り戸棚は、鍋や調理道具に水が多少ついたままでも気にせずおけるように、パイプラック方式としました。
作業スペースの下のみに引き出しがついています。
キッチンの反対側は、ひろまとの間に収納を造り付けています。
港が近いので新鮮な魚を冷凍しておく冷凍庫置き場や、家電機器カウンターを兼ねた配膳カウンター、食器収納などが造られています。
ひろま側からも使える収納との両面収納になっています。
どちらかといえば調理に専念して、業務用厨房のイメージに近いかもしれません。
因みに、ステンレスの中でも錆に強い18ー8ステンレス(ニッケル18%、クロム8%を含んだステンレス)=SUS304を使うと良いでしょう。
値段もさほど高くないです。
ただし、細かい収納アイテムを組み込むのは少し難しいです。
料理の仕方がキッチンの個性を決めます