3)リビング収納
対面キッチン収納と同様に木の家の中心的収納として機能するのがリビング収納です。
ひろまやリビングをがらんと作って、テーブルや椅子、収納家具でインテリアをまとめる方法が一般的かと思います。
ただし、天井や床、壁の仕上げ材を自然素材で仕上げた場合には、既製品の家具ではなかなかインテリアとして落ち着いたイメージを作るのには、よほど家具をコーディネートするか、家具にあわせて内装を作る工夫が必要ですね。
せっかくの自然素材、特に日本の杉を使った内装には、同じ杉などの針葉樹の木材を利用した造り付け家具がマッチします。
このひろまは床座(ゆかざ)の居間ですが、桜のフローリング、天井は金山杉、壁は漆喰です。
正面の壁の下は杉の一枚板を使ったカウンター収納で、杉の引き違いの建具(たてぐ)=扉を入れてあります。
その上には、壁につり込まれた収納で、両開き収納になっています。
扉は杉の無垢の板を使っています。
右上は壁埋め込みのエアコンが組み込まれていますので、機械が露出することで無機的なイメージになることを防いでいます。
ちなみに、テーブル座卓は杉の一枚板を置いたようなラフな座卓ですが、実は将来椅子座(いすざ)になっても使えるように、脚に工夫がされています。
天井照明もダウンライトで埋め込まれていますので、空間がすっきりとしています。
この写真は広角レンズで歪んでしまってますが、実際はもちろん真っ直ぐです(;^_^A
キッチンが独立型ですので、旧宅で使っていた座卓を使えるように堀込んで茶の間のようにしたひろまです。
床は桜フローリング、天井は金山杉です。
左手が食器収納をかねた壁面収納で、正面は窓と木製ブラインド、右手がテレビ収納です。
テレビ収納の上には壁埋め込み型のエアコンが組み込まれています。
座卓を囲むように、壁が見えないくらいに収納を造り付けた例です。
細かいものからすべてを収納できますので、後はすっきり生活できます。
収納するものが有る、無いによりますし、そもそも最小限の物で生活することがよいのかもしれませんが、今ある物をすべて整理してしまうことができない場合にはこのような方法があります。
時間とともに、内装材と同じように焼けて、色が飴色に変わっていくと落ち着いてなじんできます。
リビング収納ですっきり生活(‐^▽^‐)