11)森の木琴が金賞受賞しました
携帯電話のCMがカンヌ国際広告祭2011で金賞を受賞。
カンヌ国際広告祭2011はフランスで6月19日から25日まで開催され、ドコモの携帯電話「SHー08C」のCM「森の木琴」がフィルムクラフト部門、サイバー部門で金賞を受賞しました。
全長44M、杉、ヒノキの間伐材を使った木琴413本が奏でるのは、バッハの「主よ、人の望みの喜びよ(Jesu, Joy of Man’s Desiring)」で、日本の森、しかも杉ヒノキの木琴の音がキリスト教の賛美歌にも歌われた音楽と絶妙な調和を聞かせてくれます。
木琴を製作したのはインビジブル・デザインズ・ラボの松尾謙二郎氏を中心とした大工デザイナー、学生たちの協力によるもの。
間伐材は、杉、ヒノキなどの人工林をある一定の期間ごとに、成長の遅い木を伐採して成長の良い木を残すことで木の成長をより高めることです。
伐採された細い木はその利用がなかなか進まず、林業の経営にも足かせになっています。
建築用材の利用のみにこだわらず、このように携帯電話の外装から木琴など身近なものに利用する技術を集約させ、さらにはバイオマスエネルギー、再生樹脂、食器など多くの分野での利用を行う、発想の転換が必要です。
われわれ木の家づくりネットワークの設計、施工、木材生産、加工の各フィールドの仲間も改めて新しいものに取り組んでいく気持ちを新たにいたします。