51)杉の一枚板を造り付けます
天井、壁、床と細かい造作工事の目処がつきました。
これからは収納や家具の仕事に進んでいきます。
いよいよ一階の書斎の造り付けの杉板が登場しました。
金山杉の一枚板です。
長さは2.3Mほど、幅は広い方=元口(もとくち)で1M、狭い方=末口(すえくち)で0、8Mほどです。
元口の中央部が根っこに近いため、玉杢(たまもく)という渦巻きのような乱れた木目があります。
それが上の末口の方に行くに従って流れるような、木の成長、生命感がそのまま表れた美しい木目です。
末口の方からの中央部と元口の方からの表面側に割れが入っていますがそれは織り込み済みです。
その部分をカットしてちょうど机の大きさになるように森林組合が選木してくれました。
しかし、どのように鋸を入れるかについては慎重になります。
木目と色、形などを総合的に勘案して、大工さんと打ち合わせしながら決めます。
木取り(きどり)する形を決めるために、木のバチを置きながら検討します。
残った板材も捨てずに利用することを考えています。
なるべく無駄なく利用させていただくことが、自然の恵みを頂戴して造る木の家に必要な基本的な倫理観です。
魚を骨以外は捨てずに食べるように、木も無駄なく使います。
赤松の板が壁に張られ、そこに金山杉の一枚板がどのようにコンビネーションされるか楽しみです。
応援宜しくお願いしますo(^▽^)o