46)杉の縁甲板が張られましたーその2
杉の天井板がきれいに張られました。
赤と白の色味と木目を見ながら張るほかに、天井板と壁がどのように接合されるかという「納まり」が大切です。
フローリングと壁の仕上げの納まりの為に「巾木」(はばき)という角材が床と壁の境にありますが、天井と壁の境には「廻り縁」(まわりぶち)と言う角材が一般的に取り付けられています。
それらの部材をつけることで、床板や壁の際を多少隙間があいても上から張りかぶせることで見えなくなります。
よく言われる言葉で「逃げが効く」と言われることです。
小田原の家では大きな二階の床の梁が一階の天井に見えるため、その梁に天井板を突きつけるように張り上げます。
つまり、逃げが効かない作り方になります。
それだけに隙間が生じないように寸法を測って、天井板の大きさを細かく加工して張らなくてはなりません。
二階の床の梁が吹き抜けの境で見えるため、その梁に合わせて最後の杉の天井板を張り仕舞いします。
よく言われる手間がかかる仕事です。
その経験と技能のある大工職人ならではですが、出来上がるととても綺麗に見えます。
自然素材の杉の天井板を使いながらモダンな仕上げになります。
和風でもなく、洋風でもなく、モダンでありながら温かみのあるインテリアになります。
一枚一枚の木目は一つとして同じものはありません。
まさにナンバーワンではなく、オンリーワンの世界に一つだけの木の家です。
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