32)夏野菜と利根沼田の地酒
夏休みの帰りに、群馬県北部の利根川の源流域にある利根川沼田地域に
立ち寄りました。
この地域は群馬県の北部で、関東平野の北西部にあたり
谷川岳の山々や尾瀬沼の山からの雪解け水などが合流し
豊かな伏流水を育む地域です。
関越自動車道の月夜野インターと昭和インターの間の東北側を
ぐるっと回るように「利根沼田望郷ライン」というネーミングで
ループ状の街道のような道路を位置づけています。
そこに点在する日本酒やワインの酒造場を回ることを
「利根沼田酒蔵ツーリズム」と呼んで、案内しています。
帰り道のついでに、いくつかの地酒蔵を訪ねて
お気に入りを買い求めました。
それがこれらの地酒です。
左端が
土田酒造の誉国光(ほまれこっこう)の絞りたて生原酒の「雫」です。
名前のとおり、圧搾せずに、空気圧で滴り落ちるように絞った原酒です。
酒粕を利用した漬物、アイスクリームなども開発し
化粧品まで作っていました。
左から二番目と三番目は
永井酒造の「水芭蕉」で、純米吟醸と純米です。
昔の醸造場をショールームにしており、蔵をレストランカフェとして
運営しています。
世界に向けて情報発信をしていて、上手くブランディングできています。
醸造用の水を飲みましたが、とても柔らかい軟水です。
以上の三本は奥利根川水系ですが
右の二本は、尾瀬系の水系だそうです。
大利根酒造の「左大臣」で、純米と純米吟醸です。
この純米吟醸は今年の鑑評会で金賞を受賞しました。
この他にも、日本酒の永井本家、ワインの奥利根ワイン
ビールの田園プラザ川場ビー工房、月夜野クラフトビールなどもあり
酒好きにはたまらないルートですね。
それぞれの酒造メーカーが個性を発揮して、共に連携していこうとする
試みは、地域全体をボトムアップして、ライバルでもありながら
相乗効果を発揮して、相互に刺激しあう良い関係を作っているようです。
他の地域、分野にも示唆に富む試みです。
ちなみに、酒蔵ツーリズムは鹿島市の登録商標だそうですが
包容力を持って、活かされているようです。
家に着くと、長野の自家栽培の野菜が届きました。
特に珍しいものはありませんが、ミニトマトの上のピーマンを
大きくしたものは「ボタンコショウ」といいまして
辛味のあるピーマンのような味です。
また、その右側の丸いナスは「丸ナス」で
これは蒸かして、辛子しょうゆで「いただくと、粘りがあって
おいしいです。
残念ながら、東京には出回っていないです。
野菜と地酒の残暑見舞いです。