31)電気工事の打ち合わせ
水道工事の打ち合わさせに続き電気工事の打ち合わせを行いました。
工事の最初の確認は設計図書に基づき、電力会社からの電気の引き込み幹線のルートや電話の引き込み、テレビアンテナの設置と引き込みなど、外部からのエネルギーや信号の取り込みルートの確認です。
さらに、室内のテレビの差込みジャック=アウトレットの位置までの配線ルートやインターホン、電話などのアウトレットの位置と配線などを確認します。
さらに、コンセント、電灯、スイッチなどの位置を確認して、木の家の壁、床、屋根の作り方を説明することで、配線、配管のルートや施工の仕方の基本方針を確認します。
水道と違って電気工事は木の家のほとんどの場所に工事が及ぶため、断熱、気密、仕上げ、家具の位置など細かいところに管理ポイントがあります。
小田原の木の家では二階の屋根があぜくら板の天井打ち上げのため、二階の天井はありません。
家全体の天井があぜくら板で覆われています。
そこで配線はほとん一階の天井を経由して配線されます。
そこには大きな梁があることから、事前に配線ルートの穴あけが必要です。
大壁の住宅のようにすべて木材が隠れてしまう場合は配線、配管は後でやりくりできますが、「真壁造り」の場合はいかに事前にシミュレーションしておくかが重要です。
また、電気設備機器も日進月歩で新しい機器が登場します。
特にコンピューター関係では後々のメンテナンスや機器の更新がしやすいように開発されてきています。
今回の打ち合わせでも、電気専門工事業者から将来の光通信によるテレビ通信やインターネットの安全性などの点から、新たな提案が出され、早速組み込む提案をクライアントに行うことにいたしました。
長持ちする木の家をご提案するのは、単に木組みや基礎だけではなく、水道、電気などの設備システムの更新性、先見性が求められます。