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23)大黒柱立柱ー上棟3日目

朝一番にレッカー車は現場に入り待機していました。

 

まもなくして近くの旅館に逗留していた金山匠大工が現場に揃い、レッカーのオペレーターと簡単な確認打ち合わせをおこなった後、早速工事にかかります。

 

昨日は先行足場の近くの外周部の通し柱と梁を組み始めましたが、今日はいよいよ中央部の通し柱、大黒通し柱などを建てながら二階の床の梁=胴差し梁を組んでいきます。

木の家散歩

 

太さ24センチ角、長さが5.4Mの通し柱4本分の大黒通し柱を一気に足場を越えて中央部にレッカーで吊り上げます。

 

レッカーのない昔では、人力だけで建てるわけですから、大勢の職人、近隣の協力が必要で、柱を建てることの象徴的な、地域共同体としての意味合いが強く心に残ったことでしょう。

 

今でも伝えられる長野県の諏訪大社とその系列神社の御柱祭りなどは、まさに民衆の木、柱の信仰そのものです。

 

木の家散歩

 

木の家散歩

 

土台と柱の接合部をうまく合わせながら少しずつ下げていきます。

 

ひろまの吹き抜けの角であり、柱が独立して立つ場所であることから構造的にも安定感のある大黒柱の通し柱としました。

木の家散歩

 

 

反対側には吹き抜けの周りを囲むように高さ33センチもある二階の床の梁が吊り上げられます。

木の家散歩

 

大黒柱と通し柱の間に掛けられます。

 

杉の赤身の強い年輪の詰んだ良い梁です。

 

建築基準法の表示された強度よりも強いデータが確認された粘り強いのが特徴で、床梁に杉を使ってもう16年になります。

 

梁の高さ=梁成が33センチの胴差し梁が4本で吹き抜けを囲むようにがっちり支えることで、吹き抜けの開放感と構造的安定の安心感が一体化します。

木の家散歩

 

二階の床梁=胴差し梁がほぼすべて組まれました。

中央の大黒柱の右側がひろまの吹き抜けになり、その右側がキャットウォークです。

これから柱の垂直を確認しながら、パワージョイントのボルトを締みました。

 

それから二階の柱を立てていきますが、それは4日目になります。