20)足場が架けられました
基礎外周部の水道配管がほぼ終わりました。
汚水と雨水の配管は分流ですので別系統になり、且つ雨水は地下浸透枡方式で出来るだけ雨を台地に帰す方式です。
事前に住宅の配置図、立面図などの図面を足場会社に送り、仮設計画をたててから足場の材料を段取りして搬入します。
事前の下見は重要で、図面では分からない近隣の家の様子やアクセス道路、交通状況、前面道路の状況を確認した上でないとやり直しが必要になることがあります。
一戸建て住宅の足場はほとんどがブラケット一側(いっそく)足場と呼ばれ、亜鉛めっきの鉄製で一本一本はなかなかの重さです。
ジャッキベースと言う地面に置くプレートのついた高さ調整が出来る足場の基礎のようなものに支柱をジョイントして、縦に約1.8M間隔で建てます。
支柱は1.8Mで約7キロあります。
支柱の四方にあるポケットに手摺と言う横のつなぎ部材をはめて、井形になるように組んでいきます。
その支柱の内側にブラケットという足場板(踏板)を載せるための持ち出し状の受け部材を取り付けて足場板(踏板)をはめていきます。
最後に触れ止めのための筋交いを付けて、全体を覆うネットシートを支柱に取り付けて終わりです。
基本的な組み方は簡単ですが、敷地の広さなどによって使う部材の種類、寸法を事前に設計して決めておきます。
その設計次第で使いやすい足場になるかならないかが決まり、現場作業の安全管理と効率性に影響しますので重要な仕事です。
敷地が狭い場合は足場板を支柱の間のセンターの位置に入れたりしますし、総二階でなく一部二階建てのように屋根が内側にある場合は、屋根を架けてからその上に足場を建て直す盛り替えが上棟工事の途中で必要になります。
屋根の先端部の軒先を加工するために、セットバックした二階の屋根の軒先の近くに足場がないと仕事が出来ないからです。
円滑な工事の進行を行うためにもこうした足場の肌理の細かい施工計画と言う施工管理が現場管理者に求められます。
さあ、いよいよ来週から上棟工事です。
雨が降らないように