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7)エアコン配管のフレアー加工

今年の夏の猛暑でエアコンが飛ぶように売れました。

 

エアコン取り付け業者も夏は日曜日もない状態で、現場から現場に移動していました。

 

メーカーは例年の需要を予想して機器を製造していましたが、今年は想定以上に売れたため現在では在庫がない状態で、来年の春に発売するまで納期待ちの状態です。

 

そんな中で、テナント事務所の壁掛けエアコンを取り付けましたが、必要な能力の型としては残りがない最後のエアコンを探して取り付けました。

 

エアコンの取り付けのポイントは銅製の冷媒配管の接続です。

 

9ミリと6ミリの径の二本の銅管を接続しますが、接続部分のジョイントはボルトナット状のネジ式で締め込みます。

 

そのジョイント部分の機械に付属している側は丸くなっており、その形に合わせて配管のほうの先端部をトランペットの先端のように広げます。

 

木の家散歩

銅管の先端が工場で丸く加工されています。

 

一方の銅管の先端をフレアー加工道具で、口を開くように加工します。

 

木の家散歩

微妙な勘で締め付けます。

 

木の家散歩

少し見難いですが、先が広がっていることがわかります。

 

木の家散歩

二つの先端を合わせて、ボルトナットを締め付けると銅管どうしが圧着されてジョイントされます。

 

この仕事がきちんと行われていないと、少しずつフロンが漏れていき何年か後にエアコンの能力が弱ったり、運転ができなくなったりします。

 

現在のフロンはオゾン層の破壊機能は無くなってきていますが、温暖化係数は高く、

地球の温暖化を進めてしまい、どんどん暑い夏になっていくかもしれません。

 

機器の効率、省エネ性能の数値を追うだけでなく、一つ一つの仕事を丁寧にきちんと行う職人を評価する「目」を養い、伝えていくことも重要な環境リテラシーです。