11)間知石が出てきました
古いブロック塀の解体撤去が終わった後、新しいブロックフェンスの築造がスタートしました。
以前のブロック塀の下から、一部間知石(けんちいし)が積まれていたことが分かり、処分しましたが、ブロック塀の基礎を造るために掘削していくと同様に間知石がたくさん出てきました。
恐らく100年以上前の最初の造成時に積み上げたものらしく、その上にブロック塀を造った思われます。
ブロック塀の重さで歪み、塀にクラックが生じていたのは、石積みがブロックの重さで動き、地盤の柔らかさと併せて、クラックを発生させたと思われます。
バックホウの重機で掘り起こすと沢山の石が出てきたので、それを手前に積んでいますが、驚くほどの量です。
旧家の築造にはこのような予想しないことが起きますが、この石を再利用して、駐車場と宅地の間の段差を解消する石積みを造ることとしました。
場外へ処分すると、搬出、搬送、処分の費用が結構な金額として必要になるために
再利用=リユースすることで、環境への負荷も低く抑えられます。
しかし、大きな石を簡単に動かすこともできないため、その場においての工事作業は効率が下がります。
職人さんもブロック塀の基礎コンクリート打設の備えて大忙しでした。
こうしてみると、昔の人は城の石積みにしても、大変な労力を掛けて仕事をしたものだと改めて身近に見ることで感嘆します。
無事、コンクリートも打ち込まれ、いよいよブロック積みです。