8)ブロック塀の解体
実施設計の途中ですが、建築工事の着手に先立ってブロック塀の解体を行うことになりました。
数社の見積から、適正でかつ安い工事業者を選定して、建築主に提案しながら工事の段取りを行いました。
解体とはいえ工事は丁寧に行っていかないといけません。
特に近隣の外構と接する部分は、細かい気遣いと技術が伴わないと近隣の方にご迷惑をおかけするだけでなく、その後の工事の進捗にも影響を与えることになります。
近隣居住者にもご挨拶とご説明を行い、解体後に生じる境界上の扱いにも気を配らなくてはなりません。
また、解体工事特有の解体してみて出てきた埋設物などの状況によっては、新たな費用の必要性が生じます。
工事の中でも一番気を使うところです。
解体を担当する職人さんも丁寧な仕事ぶりに安心してみていられます。
バックホウという、バケットをつけた重機を巧にコントロールするオペレーターとその先で細かい状況を確認して、適切な指示と情報提供するシャジェスチャーが一体となって作業をしていきます。
その他に残材を片付けたり、近隣の汚れを清掃したり、4~5人のスタッフが誰からも指示をされるとなく持ち場をこなしていくのを確認していますと、気持ちが良くなり、これからの仕事をキチット仕上げていく気持ちが自然と湧いてきます。
心が繋いでいく良い仕事とは、キチットした職人のリレーであることが良く感じられます。
ブロック塀を壊すのは重機だけでなく、ブレーカーという細かく砕くための道具です。
また、レシプロというノコギリの親分みたいな道具を使いながら、鉄筋を切っていきます。
ブロックのガラは「ネコ」という一輪車で運んでトラックに積んでいきます。
これから始まる建築工事の大切な最初の一歩を担う職人さんの仕事振りに感謝です。