2)地盤調査、防草シート、現地調査
地盤調査
基本計画のご提案を行う前に、地盤調査を行うこととしました。
敷地の周辺地形や歴史的遺構などから、地盤に一抹の不安がありました。
海や川に近かったり、掘割などの歴史的遺構があると、地盤が不安定なことがあり、それによっては全体の予算計画に影響があるからです。
地盤調査は表面波探査とスウェーデンサウンディング調査の併用による総合的な調査としています。
これは、表面波を発生させる起震機で、調査ポイントに二つの受信機を設置しているところです。
詳しくは「地盤調査」 を参照ください。
その結果はやはり表層部の直下から地耐力が小さい層が見られましたので、総合的に検討して、基礎直下の地盤面をタンピングランマーで転圧することと、一体打ちベタ基礎として構造計算して、鉄筋量などの確認を行うこととしました。
表層地盤改良や柱状地盤改良は行わずに検討できる見通しが立ちました。
防草シート
地盤調査から、着工までに期間が空きますので、防草シートを敷くことにしました。
季節的に一ヶ月もすると、セイタカアワダチソウなどの草が胸まで伸びてくることがあります。
近隣の方に虫などでご迷惑をおかけすることが考えられ、また、基礎工事前に何回か除草を行わななければなりません。
費用も嵩みますし、除草剤などは入居後の庭造りに影響しますのでできません。
その場合は、農業用の防草シートやブルーシートで地面を覆い、草を防ぎます。
風でめくれ上がらないように金具や石で押さえます。
敷地調査
そして何よりも体で敷地の環境を感じることで、木の家のイメージを描くための敷地調査です。
実際の床の高さで周りを見渡したり、風や光の状況を肌で感じることが、今後の設計の方向性、細部そして実際の木の家の生活にに自然と反映されます。
そのほか、敷地境界、高低差、近隣住宅の窓の位置、道路状況、水道、電気、ガス、排水などのインフラ、周辺居住者へのヒアリング(地盤状況など)を行いました。
役所での建築法規、インフラ、諸規制などのヒアリングも併せて行いました。
たくさんの有形無形の環境データとデジカメデータと共に敷地を離れました。