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1)窓の設計

今日の東京は梅雨前線が南下し、梅雨が一休みしたことから、日本列島東北以南の広範囲で晴天に恵まれました。

 

気象庁によると、東京は正午前には気温が31度まで上昇し2日連続で真夏日となったとのことです。

 

梅雨の晴れ間の真夏日に今年の夏の暑さと電力のヒートアップを予想させる天気ですが、住まいの省エネは夏場の課題の方が大きくなってきました。

 

次世代省エネルギー基準を標準仕様にした断熱設計と現場での施工方法の確認を正確に行ない、冬場の日照を取り込む窓を南側に設ければ、暖房にエネルギーを最小限にすることはさほど難しくなくなりました。

 

むしろ、夏場の湿度、暑さ対策は意外と盲点になっています。

 

屋根や外壁の外側に通気層を設け、暖められた空気を外に逃がす通気工法を採用して輻射熱対策を行うことが重要です。

 

予算が許せば熱線反射フィルム付のシートを屋根の外側に向けて張り込むことも有効です。

 

また、窓からの日射を遮蔽する庇を設けたり、建築法規上庇や軒を出せないときは熱線反射タイプのペアガラスを採用するなどケースバイケースで工夫が必要です。

 

特に、窓の位置や大きさを適切に設計することで、風の通り道を作ることは日本の伝統的手法です。

 

間取りによる水平方向の窓の配置に、床から天井、一階から二階、そして屋根方向の上下方向の窓の配置を加えた、空間的な窓の設計が重要です。

 

そのときに気をつけるのが、窓と網戸の開閉方式と清掃方法、ブラインド、スクリーン、カーテン、障子などの取り付け、操作や防犯です。

 

固定されたガラス窓=FIX窓を高い位置につけて開放感を満喫するのも良いですが、ともすると夏場の暑さに閉口することになりかねません。

 

木の家の省エネ設計だけでも、かなり検討することが多いので、じっくりシュミレーションしましょう。

 

 

風の通り道のある木の家の工夫はこちらから