1)LED電球ーその1
LED電球が話題を呼んでいます。
消費電力が少なく、寿命が長いことが環境に優しいと言われていますが、価格が高いことで普及が進みませんでした。
最近電機メーカー各社の研究開発が進み、量産化も可能となったことなどから急速に普及しています。
一般の住宅の照明器具としてはまだ普及し始めたばかりで未だに一般的ではないですが、既存の住宅照明の交換用としてのLED電球は大手量販店など、電気屋さんでも販売しています。
これまでの白熱灯電球や蛍光灯電球を交換して、LED照明にすることが出来ますが、既存照明との接続部分の確認や明るさの違いなどに気を付けて検討しないと交換できなかったり、期待した効果を得られない場合があります。
接続部分の形状は白熱電球の方式を踏襲しています。
白熱灯の次に発売された電球型蛍光灯も同様な形状のものがありますので、蛍光灯電球からの交換も可能です。
ただし、蛍光灯電球の場合は形状も様々ありますし、接続部分の形状もピン接点式のものがあり、その場合は交換できません。
交換可能な接続方式はネジ山形状で、電球を回しながら取り付ける方式です。
そのネジ山も、大きさ(電球接続部分の太さ)によって、E17タイプとE26タイプに分かれています。
その大きさをあわせないと交換できません。
また、電球の本体部分の大きさ、太さもポイントになります。
俗に言う裸電球方式ですと照明器具と電球は接続部分でしか接触しません。
照明器具が電球を覆うような形状の場合、照明器具に電球が当たってしまい接続が出来なかったり、何とか取り付けられてもLED電球の熱が長い間にわたって影響して電球の寿命が短くなることや、照明器具に問題を起こしたりする危険もあります。
また、LED電球の光は方向性が強く、照明の正面方向は明るさが得られても、横や背面方向の光が少ないことから、全体をムラ無く照らす照明としては適さない聡明器具、取り付け方式の場合もあります。
そして、性能は上がったとはいえ、一つの電球での照明の明るさを比較した場合は、蛍光灯や白熱灯に比べて少し劣ります。
照明の数を増やさないで電球だけを変えた場合、同じ明るさを確保しようとするには限界があることになります。
しかし、今後の商品開発の進展や規格の統一などにより、より使い易く、安い電球が普及することも期待できます。
木の家づくりネットワークで行った木の家リフォームでは、トイレの天井に再利用した天井に埋め込むダウンライトという照明の電球をLED電球に交換して使用しました。
ほとんど以前の照明と変わらずに、エコリフォーム照明になりました。
次回は、白熱灯、蛍光灯との違いなどについてご説明いたします。