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17)雛祭りの再会

ひな祭りの日曜日に、18年前に設計、完成した木の家のリフォームの打合せに訪問しました。

18年もあっという間経ってしまった感がありますが、当時はシックハウス被害が社会的にも問題となっていました。

日本の伝統的木の家の造り方を見直すことから、新しい木の家の研究開発していた折でもあり、建築主のご夫妻もシックハウスの問題をクリヤした和風の木の家を要望されていました。

2台分のビルトイン駐車場を設けた、シンプルな切妻屋根の家です。
庭も以前からの庭を生かしており、いまでも綺麗に手入れされています。


その後、子供さんのご家族に家を譲り、元気にお孫さんたちも木の家の空間を楽しむように生活されていました。

その生活をより良きものにするために、二階のキッチン、ユーティリティー周りのリフォームを行うこととなりました。

ご両親の家づくりへの想いを尊重しつつ、次の世代が住み継いでいくためのリフォームです。

キッチンをアイラン型の対面キッチンにして、ユーティリティー収納を充実させ、通風を確保して、ひろまからキッチンへ回遊性のあるオープンプランを提案しました。

打合せが終わるころにご両親も来られ、久しぶりの再会が出来ました。

当時と変わりの無い様子に、18年の年月がどこかに吹き飛んでしまい、不思議な心地になりました。

昼食のお誘いを受け、家族の貴重なお休みの邪魔をしないようにと遠慮しましたが、「山中さんは家族みたいなものですから」と言う奥様の言葉に気持ちも晴れやかになり、遠慮なく、楽しく頂戴しました。

必ずや、両世代に喜んで頂ける「住み継ぎの木の家リフォーム」の実現を心に誓って失礼致しました。