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5)太陽光発電導入の収支判断

太陽光発電を採用するか、しないかの判断において、重要になるのが経済収支判断です。

CO2の排出を少なくするなどの社会、環境貢献も大きなモチベーションになりますが、やはり電気代や光熱費が少なくなる、少なくとも若干の支出で実現できればよしとするというのが本音ではないでしょうか。

そこで、具体的には簡単なシミュレーションで判断が出来る、または参考になる考え方があります。

それは太陽光発電収支計算です。

太陽光発電の工事費が確認できた後、その工事費を一括現金で支払うか、太陽光発電ローンなど自治体や金融機関、メーカーが用意しているローンを利用するかの検討があります。

ローン期間が10年の場合でしたら、年間のローン返済額が算定されます。

自治体や国などの補助金を利用する場合はその金額が工事費から減額されますが、それらを組み込むかどうかでも違いがあります。

実際に補助が可能になるかはわかりませんので、それを考慮しなくても構いません。

現金支払いの場合は10年で割った金額が検討対象になるとしてよいでしょう。


収支=ローン返済(又は年間あたりの工事費)+買電-売電-前年電気代

が 成り立てばパネル設置費が見掛け上 0円で導入できることになります。

収支が マイナスならば、前年支払っていた電気代よりも少ない金額になるので、前年より お財布から出ていくお金が少くなります。

その考え方を確認するためには、それぞれの家庭での平均的電気代の履歴を調べておく必要があります。

その上でそれぞれの関係を見てみると、工事費は少ないほうが良いことはわかりますが、屋根面積の大小などの施工効率性が影響しそうです。大きな屋根で、単純な形のパネルのほうが割安になります。

また、太陽光を設置してからの生活で、なるべく光熱費を下げる節電が効いて来る事がわかります。

その意味ではエネルギーの見える化によって、節電認識が高まることが期待されます。

また、売電に繋がる発電効率、変換効率などのシステムの性能が重要であるとがわかります。

こうした様々な要素を如何にスマートに運営していくかが、今後のエネルギーシステムの導入に当たっての課題になると思われます。

しかし、余剰電力または全量価格買取にせよ、広く電力料金に分散化されることを考えると、太陽光発電向きの屋根がありかないかで、機会均等性が変わることをどのように考えたらよいでしょうかと思いますが?

昔、「朝日の当たる家」という歌がありましたが、「太陽が良く当たる屋根の家」がお得になりそうですね。