22)一階の柱を建てるー上棟2日目
地元の仕上げ匠大工の正確な土台敷きも無事終わり、清掃片付けの後、現場は一時の静寂に包まれています。
二階の柱までの構造材も地元の材木店の無垢の木に対する緻密な、気配りの効いた搬送により現場の庭にすでにスタンバイです。
そして、上棟二日目の早朝、二台の車に乗った5名の金山匠大工は金山町を出立して午後二時を回ったところで現場に無事到着しました。
家づくりネットワークの近藤との挨拶もそこそこに早速に木材の確認です。
そして、一階の柱と1~2階の通し柱を建て始めます。
レッカーは3日目からになりますので、手で建てていきます。
短いものが一階の柱で管柱(くだばしら)と言います。
長いものが1階から2階まで一本ものの通し柱(とおしばしら)と言います。
いずれも太い柱で、土台に開けた柱のホゾ穴に長めに作った柱ホゾがしっかりときつく差し込まれているため、一本でもしっかりと建っています。
通し柱は家全体の構造の要所に位置づけられます。
家全体をいくつかの細胞=セルに分割して、そのセルをなるべく綺麗な整形立体空間とします。
そのセルを組み合わせながら一つの家の構造にするのですが、セル同士の接点に通し柱を設ける構造方式を木の家づくりネットワークのオリジナル工法の「セルフレーム構造=CFSシステム 」としてご提案しています。
二人掛かりで通し柱を立てます。少しでも仕事を進めようと言う熱意です。
足場が先行で組まれているため、通し柱の間の梁も足場を利用して簡単に組むことができます。
アルファベットのHと言う形の通し柱と梁の形が安定したセルフレーム構造の象徴です。
翌日からはレッカーを使っての本格的な木組み工事が始まります。