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完成見学会@料理教室の家-4

さて、いよいよ二階をご案内します。

 

階段を上がって踊り場で向きを変えると

二階のホールに出ます。

木の家散歩

右手の個室の回転する欄間=回転欄間の障子から

柔らかな光が差し込みます。

 

正面右側の引き戸は主寝室への入り口です。

 

正面の水平の梁に斜め45度の掛けられた短めの梁は

火打ち梁(ひうちばり)と言います。

 

地震などで家が横に揺れるのを防ぐための梁で

筋交い(すじかい)を横にしたようなものです。

木の家散歩

ホールを左に進むと廊下から吹き抜け、東側の窓と

キャットウォークが目に飛び込んできます。

 

吹き抜けの屋根を支える梁ががっちりと水平に伸び

屋根の杉のあぜくら板がのびのびと広がっています。

 

正面の部屋が個室で、吹き抜けとの間に障子の窓と

回転欄間があり、通風とコミュニケーションのための

軽い装置として機能します。

 

左上の少し暗い部分はロフトで、太陽光発電の

パワーコンディショナーなどが付けられ

収納としても十分な容積です。

 

左の壁に掛けられたはしごを掛けて出入りします。

木の家散歩

廊下から吹き抜けを見下ろすと、空中に突き出たような

コードペンダント照明の腕木が見えます。

 

梁にしっかり固定されていますが、ステンレスワイヤーで

目立たないように手摺から引っ張っているので安心です。

 

キャットウォークの床は格子床になっているので

一階のひろまに窓の光を届けます。

 

左右の壁際に細長く造り付けられた箱のようなものは

間接照明ボックスです。

 

夜の団欒を壁の反射光で柔らかく包み込みます。

木の家散歩

廊下の左側には納戸、洗面室、浴室があり

洗面室の床はヒノキの無垢のフローリングで

腰壁は杉の無垢板を貼って水がかかる壁を守っています。

 

洗面カウンターは杉の集成板で、大型の角型洗面器を

組みこんで、下には引き出しワゴンで小物を収納します。

 

大型の鏡の上はルーバー窓の欄間ですので

視線を気にせず通風が確保できます。

 

木の家散歩

これは奥の個室から吹き抜けを見たところです。

 

奥の個室と同じように障子窓、回転欄間があります。

 

障子紙はポリエステル樹脂の両側に和紙をはったもので

表情は和紙ですが、破れにくく、長持ちします

 

和紙のプリーツスクリーンメーカーのモルザの製品です。

 

木の家散歩

個室から窓側の引き戸を開けてキャットウォークに出て

階段の方を見たところです。

 

上にはシーリングファンが付けられており

夏は天井付近のやや高い温度の空気が溜まって

うっとうしくないように撹拌します。

 

冬はペレットストーブによって温まった空気を家全体に

対流させることで全館暖房を行います。

 

吹き抜けに面する壁は漆喰で、その他の部屋は微妙に

色の違うロール和紙です。

天井はシェルターのように覆う

杉の厚さ3センチのあぜくら板です。

 

家全体を木、漆喰、和紙が包み込むように覆うことで

呼吸する木の家の快適さが実現できます。

 

ぐるっと回ることができる回遊性のある空間は

< strong>子供たちにとっては格好の遊び場にもなりますね

 

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