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39)屋根板金に穴が!

瓦屋根工事も終わり、一段落です。

 
これからは屋根から下の仕事です
そこで、屋根のすぐ下にある板金工事を行いました。
 

 

屋根瓦の下の「破風(はふ)」と呼ぶ、まさに風をまともに受ける部分で呼んで字の如しです。

 

屋根のいぶし銀黒色にあわせて、同じ色のガルバニウム鋼板を下地の破風板(はふいた)に巻きつけています。

 

ガルバニウム鋼板はすでに一般的になっていますが、鋼板のに上からアルミと亜鉛などをメッキしたもので、アルミの防錆効果と亜鉛の防蝕効果の両方の機能を活かした鋼板です。

 

加工性もよく、酸性雨にも強い、耐久性の高い鋼板です。

 

 

こちらは屋根の一番下の軒先です。

 

軒樋(のきどい)が付く所です。

 

これは「鼻隠し(はなかくし)」と呼びます。

 

まさに屋根の鼻先を隠すような場所です。

 

破風板金と同じく、鼻隠し板をガルバニウム鋼板で巻きます。

 

これでいつでも軒樋がつけられますね

 

さて、この鼻隠し板金に穴が開いています

 

 

場所は鼻隠し板金の上の部分です。

 

鳥が巣を作らないように、瓦の湾曲にあわせて加工された板金の下あたりです。

 

四角い穴が決められた間隔で開いています。

 

 

 

アップにするとこんな穴です。

 

実はこれは屋根の通気穴です。

 

この穴から空気が入り、屋根の断熱材の上の、瓦の下地の板=野地板(のじいた)の下を通って、屋根の一番上の換気材から瓦の隙間を通って抜けていきます。

 

 

これが屋根工事のときの一番上の隙間でした。

 

この換気材から出て、最後は両側の瓦の隙間から出て行きます。

屋根の熱気を逃がすのと、野地板や断熱材の蒸れを防いで、長持ちさせます。

板金さんが丁寧に穴を開けてくれました。

さすが職人です

この穴から虫が入ってくるのではという心配をする方もいると思いますが、奥に防虫網をつけています。

綺麗な屋根に虫がつかないように