45)二階床の防音工事
二階の床下地と一階の天井板を兼ねたあぜくら床板を張り終えると、次は二階の床の防音工事です。
日本の伝統的な床工法の「踏み床」だけでは、二階の音が一階にそのまま伝わってしまいます。
昔の使い方では、二階は物置や使用人の部屋であったため、音は問題になりませんでした。
また、土間や店のに造られていましたので、昼と夜で同時に使用することはありませんでしたから、トラブルにはなりません。
しかし、現代の住宅ではそうもいきませんね。
その対策として、二階の床は二重床にします。
二階のあぜくら床板の上に、根太(ねだ)という構造下地材を取り付けます。
この取り付けも構造設計に基づき釘やビスで取り付けられます。
構造としての根太ととフローリングの下地としての根太の、二段に根太を取り付けます。
下の根太のほうが大きいので、親亀の背中に小亀の根太です
根太の間に吸音材を充填します。
吸音材は断熱材と同じセルロースファイバーのウッドファイバーLDです。
断熱性能が高いだけでなく、吸音性能も高く、二階の床の音を吸収して、減衰させてくれます。
綺麗に充填ができました。
これから桜のフローリング張りです