48)東北の桜フローリングを張りました
二階の床の防音工事の後は仕上げの桜のフローリングを張ります。
床下のコンセントやスイッチ、テレビやインターネットなどの電気配線も終わり、準備完了です。
構造用の根太(ねだ)の上に、フローリング用の一回り小さめの小根太(こねだ)を留めて、その上から張っていきます。
桜のフローリングは東北産の無垢の桜です。
淡いピンクの色が何とも言えない優しい色合いです。
無垢の桜で、根太に直接留め付けますのでボンドを使います。
下地が構造用合板のような面材(めんざい)を張ってある場合は全体に細かく留め付けが出来るのでボンドは使いません。
今回は根太だけにし留め付けが出来ないため、ボンドを併用しないと季節の湿度の変動でフローリングが動き、床鳴りの原因になります。
留め付ける釘は、ホッチキスの大きめの玉のような形をした、フローリング専用のステップルで留めていきます。
これは、主寝室とフリースペースの間に取りつける引き戸の戸車のレールです。
この部分を先に造ってから、それに合わせてフローリングを張ります。
V字型に溝が彫りこまれた木製レールを埋め込んで、色もそろえて目立たないようにしています。
フローリングの長さが1.8メートルの物や、1.2メートル、0.9メートルなどまちまちのため、大工もどの様に張るかを検討しながらの仕事です。
長さがまちまちのフローリングを「乱尺(らんじゃく)フローリング」と言います。
建材フローリングですと、幅が30センチ、長さが1.8メートルと決まっていますし、色や柄もほぼ同じようにそろっていますから、梱包を空けたらそのまま張っていけます。
また、建材フローリングは幅も広いため、一枚張ればかなりの面積ができあがってしまうののに比べ、無垢の乱尺フローリングは一日かけてもなかなか進みません。
無垢のフローリングや天井板など、無垢の木の家の仕事はスローハウジングです。
桜の花が咲いたような床が楽しみです