12)基礎コンクリートを一体打ちしました
北浦和の家の基礎のコンクリート打ちです。
基礎の一番下にある底盤(ていばん){耐圧版(たいあつばん)とも言いますが}と
土台を受ける立ち上がり部(たちあがりぶ)の
コンクリートを一回のコンクリートで打ち込む「一体打ち基礎コンクリート」です。
通常は底盤を先に打ち込んで、二回目に立ち上がり部のコンクリートを打ちこみます。
一体打ちは次のようなメリットがあります。
1、底盤と立ち上がり部を一体化できるため、基礎の強度が高い。
2、底盤と立ち上がり部の打ち継ぎ面が無いため、水や空気の進入による鉄筋の錆の進行を最小化できる。
3、打ち継ぎ面からのシロアリの進入を防げる。
4、コンクリート打設用ポンプ車が一台分で済み、コストダウンが可能。
一方で、次のような課題もあります。
1、足元が不安定な現場でコンクリートを打つため、鉄筋加工、設置が緻密に適切に施工されること。
2、コンクリートを打ち込むポンプ車オペレーターに技能が必要。
3、固めのコンクリートを使う必要がある。
スチール型枠を足場パイプで固定して安定化させてから、いざ打ち込みです。
敷地が延長宅地のため、ポンプ車が敷地の奥まで入らないため、お隣の通路をお借りしてポンプ車、ミキサー車を配置しました。
ポンプ者の圧送管に圧送ホースをつないでスタンバイです。
オペレーターがホースの先を持って移動しながらコンクリートを打ち込んでいきます。
ホースはとても重く、重労働です。
後ろから高周波型のバイブレーターを持ったアシストが、二人で息を合わせながらジャンカ(コンクリートの行き渡らない隙間や穴)が発生しないように振動させながら進んでいきます。
あまり、バイブレーターを掛けすぎると、下からどんどん流れて、立ち上がり部にコンクリートが溜まりません。
バイブレーターを掛けないと、ジャンカができやすいので、その塩梅が大事です。
職人の勘ですね。
打ち込みながら、小さなトンボという押さえの棒で表面をたたきながら、天端部を綺麗にまとめていきます。
アンカーボルトの高さをレーザーレベルで確認していきます。
アンカーボルトのねじの部分を刷毛で綺麗に洗っていきます。
固まりかけてくるころに、天端部分の高さを水平にするための、高さ調整用ビスを打ち込んでいきます。
底盤の部分もコンクリートを打ち、鏝で押さえて行きます。
ほぼ綺麗に打ちあがりました。
お疲れ様です