14)基本設計の模型
土地購入ためのボリュームプランニング
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暮らし方をイメージするゾーンプランニング
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《具体的な壁や窓、形が見える基本設計》
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基本設計による模型確認
まで進んできました。
基本設計段階で、プランニング(間取りと空間ボリューム)が
決まってきました。
そこで、模型製作です。
模型と言っても、完成模型ではありません。
住宅の形を確認したり、内部空間の検討のために
作るスタディー模型です。
白いスチレンボードや樹脂板でカットして作ります。
正面から見たスタイルです。
2階の大きな切妻型の屋根の下に
1階が飛び出していますので1階の屋根=下屋(げや)が
あり、右側に玄関の小屋根が飛び出しています。
庭から見上げたアングルです。
1、2階の窓が大きく、モダン和風の庇が付いています。
玄関方向からみたアングルです。
大屋根と玄関屋根の大きさ、高さバランスを確認します。
北側の屋根です。
西側と北側がセットバックしています。
先程の南側とあわせると、南、西、北と3方向の
2階がセットバックしていますので
構造的な検討が重要になります。
また、2階の北側の屋根が3方向に下がり
一番上が少しだけ三角形の壁が出ています。
これを入母屋(いりもや)屋根と言いますが
和風の屋根に良く見られます。
厳しい斜線制限をクリヤする目的もありますが
屋根の通気を確保する工夫が
この時点で検討されています。
2階の吹き抜けが見えます。
吹き抜けは床の強さを小さくするデメリットがありますが
南側のキャットウォークの床に火打ち梁を入れることで
そのデメリットを解消しています。
吹き抜けのおおらかさと構造的な補強を
この時点で確認しています。
クライアントさんと訪問し懐徳館の正面のイメージが
南側のイメージと重なります。
懐徳館の正面ですが、玄関の小屋根の張り出しと
2階の屋根の入母屋屋根が、南と北に出現しました。
意図していませんが、不思議です。
同じく一緒に見学した明日館のホールの吹き抜けです。
テイストはまったく違いますが、どこか通ずるものが
あります。
形や細部を模倣するのではなく、その空間や形の
奥にある意味、普遍的な形式を受け継いでいくことが
本来の継承だと考えます。
そうやって見ると、歴史的な建物を見る意味が
眼が、変わっていきます。