2)緑のカーテン
三階建ての木の家のメンテナンスの途中で目黒線大岡山駅と一体となった東急病院の緑化事例を見てきました。
南側と西側のガラスの外壁(カーテンウォール)の外側に各階ごとにステンレスワーヤーを縦に貼り、プラントボックスに植えたアイビーなどの蔓性の植物を巻きつけています。
交差点の角で目立つところでもあり、町並み景観上重要なポイントでもあります。
二面に渡って回廊上に植栽されていますので建築物としてのデザインを植栽が背負っているということになります。
管理のための十字格子状のデッキ(キャットウォーク)が各階ごとに廻されていますので、メンテナンスは容易と思われます。
昼間は中が暗いため中の様子は分かりませんが、中は日差しをカットして日射遮蔽となるため明るく、涼しい環境が得られます。
西面にも建物が面していることを考慮すると、省エネ、CO2の削減にはかなり貢献していると思われます。
夜間もさほど中のプライバシーを気にする必要も無いくらいの葉の茂りです。
木の家でも南側や2階のバルコニーなどにロープを張ってゴーヤやヘチマ、朝顔、きゅうりなどを植えるとガーデニングを楽しみつつ、省エネに貢献し、たまには食材も手に入るという一石三?鳥になりますね。
設計時に想定して、取り外し可能なロープフックを考えてくと良いかもしれません。