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29)ユニットバスの断熱

浴室の断熱は難しいところです。

10年ほど前までは、日本の在来工法木造住宅の浴室はブロックで積んだ壁の内側に、タイルで造り込む工法が一般的でした。

浴室の水漏れが当たり前に見られましたので、漏れてもいいように浴室をブロックやコンクリートで包み込むように作って、木材が腐食しないようにしました。

現在ではユニットバスが標準的になり、在来工法で作る浴室は少なくなりました。

在来工法では防水は無理なくできるのですが、断熱が難しいのが課題です。

ユニットバスの場合でも、浴槽は断熱仕様が標準ですが、洗い場や壁となると、建築部分で断熱しないとなりません。

そこで、硬質系の断熱材の発泡ポリススチレン断熱材を基礎の部分に張ります。

木の家の断熱材はほとんど木材を繊維状にしたウッドファイバー断熱材ですが、ここだけは水を吸わない断熱材を使わざるを得ません。

基礎の部分が見えないように厚い75ミリの断熱材を張り込みます。

既に配管した水道の給水、給湯、排水の配管が組み込まれて施工されています。

この上からホウ酸のシロアリ防蟻剤を散布してありますので、シロアリの巣になるようにはなりません。

これで浴室も底冷えすることは無いでしょう

細かい配慮が大事です