18)骨太スジカイの取り付けです
木組みと屋根がが完成すると、地震から木の家を守る耐力壁(たいりょくかべ)を造ります。
作り方の順番は、重要さの順番でもあります。
工事中でも地震はきますので早めに耐力壁を造りますが、耐力壁は構造用合板を張る方式=面材耐力壁と、筋交い(すじかい)による方式=筋交い耐力壁になります。
このほかにも、貫(ぬき)方式や落とし込み板方式などがありますが、特殊な方式になります。
北浦和の家は筋交い方式にしました。
一般的な筋交いは、厚みが30又は45ミリ、巾が90から105ミリの断面になります。
そして、両端は金物をビスで留めます。
この程度の板では、引張りでは金物のビスの力が限界で、圧縮ではいたがたわむように曲がる力が限界です。
感覚的には突っ張り棒のイメージですね。
そこで、木の家づくりネットワーク/フィールドネット一級建築士事務所の設計では、厚みが60又は90ミリ、巾は150ミリの柱ほどのある筋交いを使います。
そして、その筋交いの両端はボルト接合です。
「骨太筋交い方式」です。
国産材の杉の間柱などが現場に搬入さえれました。
左側に積んであるのが、骨太筋交いです。
他の職人もこれは何に使うのかと不思議がる人もいます。
これが90センチの間隔の柱に取り付けられた骨太筋交いです。
柱より太いことがわかります。
必ず×型に入れます。
基本的に筋交いは×型に取り付けなければなりません。
交差部分は狂いが無いように加工します。
腕がよい大工でないと難しいです。
そして、これがボルト接合部分です。
タイトニックという木痩せに対応して、地震時にボルトがきつくしまる耐震ナットのタイトニックを使います。
このような骨太筋交いをしっかりと×型に入れて、両端をボルト接合することで、震度7の地震でも損傷のない木の家の構造、耐力壁ができます。
大地震に備えた木の家の構造を