ブログblog

17)ハイブリッド加工の上棟工事ー3

上棟式が終わると早速に屋根工事です。

雨に当たっても問題は無いのですが、次の仕事の工程にも影響しますので、早めに屋根下地に掛かります。

二階の柱と屋根の構造が綺麗な三角形を作っています。
 

一番上から、斜めの垂木(たるき)、棟木(むなぎ)、母屋(もや)、(つか)、小屋方杖(こやほうづえ)、柱が綺麗に組まれました。

母屋の上の垂木の巾は4.5センチ、高さは15センチもある、とても大きな梁のような垂木です。
 
下の母屋とタルキックという構造計算が可能な強度の認定された大きなビスで留めています。
 

鉄骨造のような木造トラスができることで、屋根面が歪まずに安定します。

垂木を上から見たところです。
 
高さが15センチある大きさが良くわかります。
 
この間に厚さ13センチの木の繊維のセルロースファイバー断熱材が充填されます。
 

そして、屋根の下地板との間が通気層になります。


杉の無垢の野地板を貼りました。

屋根の勾配は五寸勾配です。

水平に10行って、5上がる勾配です。

普通は四寸勾配ですので、やや高めになります。

ロフトの天井高さを確保するために勾配を大きくしました。

上に上がると、四寸のときに比べてかなり急な感覚です。

それでも大工は気にせず仕事をしています。

屋根の下から見上げたところです。

左上に見える小屋方杖が二つ並んでいます。

垂木と小屋方杖が直角に交差するように設計されていますので、どの方向からの地震でも屋根の揺れを最小限に抑えます。

野地板の上から仮のブルーシートを張って雨仕舞い完了です。

これで安心して工事が続けられます