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8)ローコストの地盤改良

敷地の地盤調査を行った結果、約1.5Mほどまで地盤耐力が3トン以下の部分があり、さらにその下の地盤にも同様な地盤があることがわかっていました。

本来であれば、約1.5Mまで、基礎の全体をセメント系改良材を用いた地盤改良とするか、杭の検討を行うことになりますが、予算との兼ね合いからなるべくローコストでかつ安全な対策を検討する必要がありました。

地盤改良、杭の方式ですと約100万円ほどの費用が見込まれました。

そこで、
構造設計者と共に検討を行いました。

まず、基礎の構造強化です。

べた基礎の耐圧版(たいあつばん)という一番下の鉄筋コンクリートの水平の一枚の板のような部分の厚さを25センチにして、鉄筋を上下のダブル配筋にしました。

標準は厚さ15センチ、鉄筋は一重のシングルですから、かなりの補強です。

これで、基礎の地盤の動きへの耐力を倍ぐらいに強化します。

もしも、地盤に不同沈下と同じような地盤耐力のバラツキがあった場合でも、耐圧版が十分に変形せずに家を支えます。

そして、地盤です。

まず、所定の深さまで根伐りします。

中央には地鎮祭のときの幣串がありますが、これを基礎中央に鎮めます。


バックホウという重機を使いながら、敷地を基礎の下の地盤まで掬い取るように掘り込みます。

これが根伐り(ねぎり)という工事です。

そして割栗石を敷いて行きます。

基礎の立ち上がりの部分の下を「割栗石」(わりぐりいし)というゲンコツの二個分ぐらいの大きさの硬い石を割ったもので厚さ15センチほど敷き詰めます。

それ以外の部分は砕石という細かく砕いた石や解体コンクリートを再生化したものを敷き込んでいきます。

割栗石を敷いたところの上に基礎の立ち上がり部分ができ、その上が土台、その上に柱というように一体化していきます。

昔の基礎の代わりに柱の下に敷いた丸石の下はこのような割栗石で、石垣の下も同様でした。

全体に砕石を敷きこんで、タンピングランマで行ったりきたりして固めて、その後から平らにするためにプレートランマーで転圧仕上げをしていきます。


周りに組んであるやり方の水平の水貫(みずぬき)から、高さを測って転圧地盤の高さを確認して、転圧終了です。

やはり、転圧すると少し下がりますので、効果はあったといえます。

全面地盤改良や杭工事より安く済みます。

これも地盤調査の結果次第で、これより地盤耐力が無い場合はやはり杭を打つか、全面地盤改良などの本格的工事が必要です。

今回はそこまでやらなくてもよいデータでしたが、何もしなくてよいわけではなく、普通なら工事会社や調査会社は杭工事をして工事費を掛ける側に提案しがちな地盤でした。

過剰な工事をして予算を掛けることなく、適正な設計の工夫でコストダウンするためには、基礎の補強と一体となった地盤改良設計が必要です。

震度7の地震でも、大きな損傷が無い木の家を造るには、施工までの情報をキチンと理解した設計監理能力が求められます。

安心の木の家は地盤から