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79)木製建具の吊り込みです

現在の扉はほとんどがドアです。

ドアと金物と枠が1セットになった既製品を壁に大工が取り付ける方法です。

カタログから選んだものがそのまま取り付けられるということや、大工が比較的簡単に取り付けられるということで、ほとんどがメーカー既製品です。

しかし、既製品の展示場になってしまいますので、手造りの木の家をご提案しています。

それは、建具(たてぐ)屋さんによる建具の製作と取り付け(吊り込み)です。

ドアや引き戸、開き戸、折れ戸、障子、雨戸など様々な形式の建具があります。

大工が造った柱や枠の寸法をとり、その寸法に合わせてつくるオーダーメイドの建具です。

玄関戸や出入り口、収納の機能に合わせて、デザインをして、金具を選定して造ります。

木の家の生活機能の高度化や多様化によって、それらをデザイン、コーディネートする設計監理作業はとても細かく、神経を使います。

更に、材料の見積から、発注、工程管理、色決めなど、施工管理も大変です。

ですから、ほとんどが既製品になってしまいます。

建具屋さんが加工場で手造りした建具を現場に搬入して、微妙な寸法に合わせて最終調整の加工を行い、金具をつける部分の加工をします。

最近は開き戸や引き戸の金物の種類が多く、加工も大変です。

玄関からひろまに入る杉の建具です。

無垢の杉の建具や和紙を張る建具が第一弾で納入、吊りこまれました。

職人の技をあわせる木の家